再会

2002年4月4日
午前中に某食品会社の説明会に参加。
会場までの道がややこしくて
迷いそうになっていたら
薬局のおじさんが近道を教えてくれて
すんなり到着。

2時間の説明だったけど、人事の人の体験談が
長すぎて眠くなる…。もっと説明するべきことは
あるだろうと思うんだけどなぁ。

帰りの電車に乗っていると、高校時代の友達から
メールがきた。ちょうどお昼時だったので
一緒にご飯を食べることにした。

友達は2年生のときに同じクラスになって
仲良くなり予備校も一緒に行っていた。
彼女は理系、私は文系だったから
授業が重なることはなかったけど。
土日は模試、夏休みも全然なかったから
ほぼ毎日会っていた。
くだらない話も真面目な話もいろいろした。
受験が近くなって会わなくなってからは
お互いに手紙を書いて、受験会場に持っていく
という乙女チック(?)なこともして励ましあった。
不安定な時期を一緒に過ごした特別な友達。

待ち合わせの駅で久々の再会。
2年ぶりぐらいかな?
その間、電話することもメールすることも
ほとんどなく年賀状のやりとりぐらいしか
してなかったのに、話し出したらそんなブランクは全く感じなかった。

高校時代の話、彼の話、友達がどうしているか
今はどんな状況か、就活はどんなふうに
進んでいるか…。
すっごく話が弾んで呼吸ができないくらいに
笑い転げた。
本当に昔と全然変わってなくてホッとできた。

私にとって高校は特別な思いがあるところ。
進学と同時に引越しをし、慣れない場所での生活に
全く新しい環境、知らない人達。
きっかけを失ってしまって友達ができなかった。
周りから孤立し、誰とも話さないことが
こんなに苦しいことだなんて思わなかった。
朝、目が覚めると気分が悪くて
起き上がれなくなった。
「ああ、これが登校拒否になる前触れかな」
なんて落ち込んで、無理やり起き上がって
学校へ行く。
自分がそういう状況になるとは考えもしなかった。

でも友達がいないから学校に行かない、なんて
絶対に自分にとって損だと思った。
せっかく塾に行って勉強して合格して入ったのに。
そんな人間関係がうまくいかないからって
逃げるのは嫌だったから
学校に行かなきゃいけない理由を作った。
それは「体育会系の部活に入る」こと。

心置きなく付き合えるクラスメートは
いなかったけど、みんな心配してくれたらしく
それとなく声をかけてくれていた。その中で
「バドミントン部のマネージャーにならない?」
と毎日言ってくる人がいた。
すでに中学から続けていた茶道部に入っていたし
今まで体育系の部活に入ったことなんてないから
絶対ムリだと思ったけど、あまりのしつこさに
負けて1度見学に行ってみた。

少人数だけど、とても練習熱心で先輩達との間にも
上下関係を保ちながらも仲の良さが伝わってきた。
あ、ここならいいかもしれない。と思っていると
顧問の先生に声をかけられる。
「うちの部活は上下関係も練習も厳しいし
すでにクラブにも入っているみたいだけど
やっていけるの?」
「できます」。即答して入部決定。

マネージャーだから運動するわけじゃないのに
ものすごく疲れて、最初の1ヶ月ぐらいは
家に帰ってごはんも食べずに寝てしまう
ぐらいだった。
だけど休むわけにはいかない。
ちゃんとやっていけると言って入部したんだし
厳しいけれどみんなに必要とされていることが
わかって嬉しくてしかたなかった。
もう学校へ行きたくて仕方ないくらいにまで
なった。

部活に誘ってくれた子と仲良くなり
その子を通じて他の子ともいろいろ話すように
なった。
本当は自分で勝手に閉じこもっていただけなんだ
なぁってあとになって感じた。
自分から動いて働きかけていかなきゃ
何も進まないな、と。

他の人には大したことじゃないかもしれない。
でも私にとっては本当に大きなことだった。
コミュニケーションの大切さも、ひとりじゃ
楽しく生活していくことができないことも
身にしみてわかった。
2,3年生でクラスが変わっても
自分からどんどん声をかけて友達をつくれた。
他のクラスの子とも仲よくなれた。
予備校に行っても大学に行ってもそう。
チャットを通じていろんな人に出会えた。
彼にも会えた。

大げさだけど、この高校1年生のときの経験が
なかったら今の自分はなかったんじゃないかな。
初めて真剣に落ち込んで、解決するために
考えて行動して努力したことは
ちゃんと今に生きている。


久々に会った友達とは近いうちに会う
約束をして別れた。
予備校に通っていたころ、現実逃避して
よくカラオケに行っていたから(笑)
また今度行こうかな。



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