部活引退

2001年12月2日
ついに最後のお茶会の日。
6時半過ぎから着付けをしてもらい会場に向かう。
電車に乗っていて気になるのが周りの人の視線。
あきらかに私を頭のてっぺんからつま先まで
じ〜っと見られているのがわかって嫌〜。

到着すると洋服組の後輩たちがすでに準備中。
前日までにだいたいの用意は済ませてあるので
お道具の名前や茶室の中での動きを復習する。

そんなことをしているうちにみんなが集まる。
今回は2年生が広間で薄茶、3年生が4畳半の
小間で濃茶(注)をする。3年生はあまりの茶室での
動きにくさにボウゼンとなる。

4畳半って広いじゃん、って思います?
でもお客様が座るのが約2.5畳分、お点前をする
亭主が1畳を使用。点てられたお茶を運んだり
道具の説明をしたりする半東は最初の座る部分で
半畳、そこから立ってお茶をお客様に出すための
場所は半畳分しかない。しかも振袖なんて
着ちゃったもんだから袖を踏む可能性も大。
立つときに袖踏んづけてお客様に倒れ掛かったら
シャレになんないよ〜。

そしてみんなで気合を入れて(笑)お茶会開始。
濃茶は時間がかかるのを気にしたためか
みんなのお点前がやけに早く進む。
なんせ5時までに片付けをして会場を出ないと
罰金1万円が取られるからね・・・。

そして私が半東を務める2席目が始まる。
いっつもお茶会のときは亭主でも半東でも
震えるぐらい緊張するのに今回はとても
落ち着いてできた。落ち着きすぎておなかが
鳴っちゃうくらい!人数が少ないからか部屋が
狭いからか最後まで緊張せずに終える。
もしかして私は広所恐怖症だったのかな?

こんなに緊張しない茶会は初めて!嬉しい〜!と
調子に乗った私は都合で半東ができなくなった
友達に代わってもう1席分やってしまった(笑)。

自分の出番を終え、他の様子を見に外へ出る。
ちょうど薄茶席から出てきたOGに会う。
挨拶なんかをしていると手伝いにきてくれている
4年生がOGに話しかけてきた。
「〇〇先輩が社長と結婚するって本当ですか?」。
〇〇先輩が社長と結婚?・・・・え〜ッ!!
どうやらうちの学校の購買部の社長と結婚する
らしい。付き合ってないって言ってたじゃん。
しかも仲人は学長夫妻。う〜ん信じられない。
すごく疲れる結婚式になりそう。

この社長、すんごく評判が悪いし金儲け主義で
学生からなんとか金を出させようとしてるらしい。
それになぜかうちの部活と関わりがあるらしく
いろいろ頭を突っ込んでくる。
OGと結婚したらますます調子に乗るよ。
しかも学生の時に手を出してたみたいだし。
あ〜やだやだ。

お茶会は順調に進む。濃茶席は時間が早まりすぎて
1時間休憩を取る。去年は忙しくてお昼食べられ
なかったのにね。っていうか今年は他大学の
茶会と日程がかぶりすぎてお客様が少ないのが
原因だけど。

予定通り茶会は終了。
毎年のことながら20万円以上の大赤字。
そのためにお金を取ってあるから大丈夫。
茶会なんて儲かりません。でもイタイなぁ。

片付けのあと、先生の控え室に今年の三役と
来年の三役になる2年生とで一緒に行き
茶会のお礼と三役交代の挨拶をする。
これで部長の役目もおわり。
1年間いろいろ悩んだし、もう嫌だ!って
思ったときもあったけど終わってみれば
あっという間だったな。

会場を出たあと、友達はごはんを食べると言うけど
私は彼が迎えに来てくれているので急いで
彼の元へ。こうやって来てもらえて幸せです。

本当は着物のままごはんを食べに行こうと
思ったけど、着付けがきつめにされていたので
一旦家で着替えて出直すことに。
その前に買ったばかりのデジカメで記念撮影。

着替えてファミレスへ。着物から解放されて
思いっきりごはんも食べられて気分爽快♪

もうちょっと遅くまで彼といたかったけれど
彼の体調が良くなかったので9時前にはバイバイ。
だけど最後の茶会の日に会って、当分着ないだろう
着物姿を見てもらえて良かった☆

でもそろそろ自分の着物に着飽きてきた・・・。
違うものも着てみたいな。

(注)濃茶というのは普通に点てる薄茶よりも
  抹茶の量をたくさんいれ、ドロっと練った
  その名のとおり濃いお茶です。
  1人では飲めないので1つの茶碗で3〜5人が
  まわし飲みします。
  濃いお茶なんて苦そう、と思われがちですが
  抹茶は玉露の部分を粉にしているため
  本当においしい濃茶は甘いので―す。
  マメ知識でした。


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